からあげ聖林本店は田んぼのまん中にひっそりと佇みながら、地域密着型の商売を通じて、地域社会の移り変わりを肌で感じてきました。
そのような中、からあげを社会のために役立てることはできないか?
沢山のお客様に支えられ続けている感謝の気持ちと共に、私達はずっと考えていました。
挑戦や試行錯誤を繰り返し、遂に完成しました。
2010年に超高齢化社会を迎えた日本で、社会問題化している認知症。
この認知症に対して、改善が期待される食品「ジャワしょうが」に含まれる成分「バングレン」。 世界3カ国で物質特許を取得しているこの「バングレン」と、聖林本店の持つ超高級オリーブオイルからあげのノウハウを使って作り出したものが、中津からあげ「ワスレナイから」です。
1日に2個、3ヶ月間召し上がると、効果が少しずつ期待されるからあげです。
これからの社会の役に立つからあげとして、広く活用していただけることを願っています。
そしてこれは、2015年の国連サミットで採択されました、「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のための17の国際目標=SDGsの内の、【3.すべての人に健康と福祉を】の取り組みに貢献できる商品でもあると考えています。
1,神経細胞(ニューロン)の新生が期待されます 神経細胞(ニューロン)を新生させる効果のある「ジャワしょうが」の持つ成分の1つ「バングレン」は、脳内の記憶を司る「海馬」で神経細胞(ニューロン)を新生させる効果が期待されます。 大事な器官である脳に関係ない物質を入れないために存在する血液脳関門。 この血液脳関門を通過し「バングレン」が脳に届くことにより効果が期待できます。
2,100%オリーブオイルと胸肉を使用しています 毎日大さじ1杯のオリーブオイルは健康に良いといわれ、オレイン酸を主成分とし、人の体が生成できない必須脂肪酸のリノレン酸だけでなく、ポリフェノールやビタミンE、クロロフィル、植物ステロール類といった栄養素も含んでいますので、体に必要な様々な栄養素を摂取できます。 また、鶏胸肉は低脂肪で高タンパク。糖質もほぼ含んでいない上、代謝を高めるビタミンB群が豊富に含まれています。
3,嚥下機能低下に対応 年を重ねると、食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)機能が低下してきます。誤嚥(ごえん)による誤嚥性肺炎などのリスクも高まります。 その対策としまして、「ワスレナイから」を小さく切って召し上がったり、小さく切ってから、汁物、煮物、炒めものと一緒にして柔らかくしたりということが可能です。 オリーブオイルで揚げていますので、和食と一緒にしましても料理の美味しさを損なうことなく、機能を保持したままお召し上がりいただけます。
今後、一層の増加が危惧されている認知症。
私達は、この社会問題に対して、中津からあげ「ワスレナイから」で役に立ちたいと考えています。
厚生労働省は、高齢者の4人に1人が認知症の人またはその予備軍と言っています。九州大学二宮教授の研究を基に、高齢化に伴い認知症は更に増加傾向にあり、2025年には約700万人(高齢者の5人に1人)が認知症になると推計しています。
世界が待ち望んだ成分「バングレン」
インドネシアではバングレ(Bangle)と呼ばれる「ジャワしょうが」が含有する成分「バングレン」は、高齢化時代に役立つことが期待されます。
ジャワしょうがには、ニューロン(神経細胞)を新生させる効果があります。
当社では多くの研究機関と共に、ニューロン新生に関連する遺伝子レベルの研究から実際に人が摂取した時の効果を検証するヒト試験まで幅広い研究を行い、具体的な効果とその作用機序を解明し、エキス原料としてヘルスケア業界に提供しています。
農業で育てる植物は、空気中の炭素(CO2)を吸収し、大気中に酸素(O2)を供給していますので、この機能を有効に活用すれば土壌を豊かにするのみでなく、温暖化対策のひとつにもなります。
カバークロップ(畑で土をむき出しにするのではなく、植物で常に土壌を覆うために育てる植物であり、収穫用ではない植物の場合もある)などは当社がお世話になっているインドネシアの農家でも推進することで農家のメリットも出てくるのではと思います。
当社はインドネシアの農家とダイレクトにコミュニケーションを取れる関係を構築してきましたので、さらなる取り組みとして畑のキャパシティを越えない範囲で環境を破壊しない現地なりの持続型農業のスタイルを目指しつつ同時に生産性のアップを目指して、農家と意見交換を続けていきたいと思います。
ジャワショウガエキス及びその製造方法
・日本 特許第5725527号
・米国 US 9,511,035 B2
・欧州 応答中
・中国 ZL 2013 8 0002509. 3
ジャワしょうがは、古来から食べられてきた植物です。一般的なしょうがに含まれるジンゲロール、ショウガオールは含有していませんが、特徴的な成分としてバングレン(Banglene)というフェニルブテノイド2量体(PBD:phenylbutenoid dimers)を含有しています。
バングレンには、tran体とcis体の幾何異性体であるtrans-バングレンとcis-バングレンの2種類があります。その他の成分としては、フェニルブテノイド単量体、クルクミン、クルクミン誘導体などを含むことがわかっています。
なお、バングレンは非水溶性成分です。取り扱っている我々だからわかることですが、エキスペーストの状態で服に付くと家庭の洗濯洗剤では落ちずに、とても困ってしまうほどです。
マウスにtrans-バングレンとcis-バングレンを50㎎/kgで経口投与し、腸から吸収されて血中と脳へ移行しているかを調べてみると、投与後30分後には血中に移行し、その後に脳にもバングレンが移行していました。
これは、バングレンが血液脳関門(blood-brain barrier:BBB)を通過するということを意味しています。
血液脳関門とは、血液から脳への成分が移行するのを制限するシステムです。基本的には脳に必要な栄養素としてグルコースやアミノ酸などが通過できるようになっています。
脳はその70%が脂質で残りの30%がたんぱく質となっており、一般的に体全体でみると水分が70%と言われる事実と比べると、水分がほぼなく大部分が脂質という非常に特異的な器官といえます。
その大事な器官である脳に関係ない物質が入り込まないように、血液脳関門は存在しています。
脳は大脳や小脳といった組織に分かれますが、大脳の内側に海馬(hippocampus)と呼ばれる組織があります。
海馬は記憶の司令塔とも呼ばれる大事な組織で、短期的な記憶(エピソード記憶)を一時的に保存して、その後に大脳皮質の側頭葉と呼ばれる組織に移されて長期記憶として保存されると言われています。
この海馬になんらかのトラブルが発生すると、一時的に記憶を保存することにも影響し、記憶に障害が出る可能性が出てきます。
認知症はアルツハイマー型認知症(Alzheimer’s disease)、血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症が4大認知症と呼ばれており、最も患者数の多いアルツハイマー病では、記憶障害を代表とする中核症状と、徘徊などの周辺症状といった2種類の症状がみられます。このアルツハイマー病では、脳の萎縮が発生すると言われますが、記憶にとって重要な組織である海馬から萎縮が始まるとされています。
ジャワしょうが由来成分であるバングレンは、この海馬においてニューロン(脳神経細胞)の新生を促すことがin vivo試験およびヒト神経幹細胞やPC12細胞を用いたin vitro試験などで明らかになっています。
バングレンにはニューロンを伸展させる効果があることが、PC12細胞やヒト神経幹細胞を用いたin vitro試験で明らかになっています。
ヒト神経幹細胞を用いた試験では、神経細胞への分化を促す効果がありました。以前は大人の脳では神経は新しく作られないと考えられていましたが、今では大人の脳においても神経幹細胞が存在し神経細胞を作り出していることが明らかになっています。
加齢や神経疾患などにより神経細胞の新生が減少するため、ジャワしょうが由来成分であるバングレンの神経細胞新生作用は非常に有望な成果と考えられます。
PC12細胞を用いた試験では、cis-バングレンは30μM、trans-バングレンは10μMおよび30μMにて神経形成が有意に増加しました。
神経突起についてもcis体、trans体ともに0.03μMで有意に伸長し、その数は0.3μMで有意に増加しました※2。他のin vitro試験でも、trans-バングレンはNGF(nerve growth factor)非存在下にて30μMで神経突起を伸長させました。
ジャワしょうがエキスを用いた試験でも25μg/mL濃度で顕著な伸長を示しました。
ヒト神経幹細胞を用いたin vitro試験では、ジャワしょうがエキス10ng/mL、cis-およびtrans-バングレンは1μMにて有意に伸長を促しました。
海馬は記憶に関して非常に重要な組織になります。その海馬において、ニューロンが新しく作られることを動物実験で検証しました。
認知症などの症状発症前の兆候のひとつとして、「臭いを感じにくくなる」という嗅覚の異常が挙げられます。嗅覚とは、食べ物を関知するためとても大切な5感のひとつで、臭いがないと食事のおいしさも感じることができなくなります。
2019年後半に発生したとされている新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の症状でも「臭いを感じなくなり何を食べてもゴムを食べているように感じる」という話を聞いたことがあると思いますが、嗅覚というのがいかに大事かよくわかると思います。
臭いを感じる時は、香気成分を鼻でキャッチし、その情報は脳内の嗅球(olfactory bulb)という組織を経て伝わっていきます。
この嗅球を取り除いたOBX(olfactory bulbectomized)マウスという認知情動障害モデルマウスの海馬におけるニューロンの新生数は嗅球摘出により減少しますが、trans-バングレン(下グラフのComp.1)、cis-バングレン(下グラフのComp.2)を50㎎/kg経口投与したところ、摘出した時よりもニューロンの新生数は有意に増加しました。
記憶障害とは、認知症の中核症状の一つで厚生労働省のみんなのメンタルヘルスには、以下の様な例がもの忘れ(記憶障害)として記載されています。
●数分前、数時間前の出来事をすぐ忘れる
●同じことを何度も言う・聞く
●しまい忘れや置き忘れが増えて、いつも探し物をしている
●約束を忘れる
●昔から知っている物や人の名前が出てこない
●同じものを何個も買ってくる
ジャワしょうがには、学習・記憶障害の改善効果があることが、in vivo試験にて明らかになっています。SAMP8という学習・記憶障害促進マウスを用いて、モリス水迷路試験を行いました。
モリス水迷路とはマウスなどの空間記憶や空間認識の能力を調べる調査方法で、プールの底に足場を置き、その足場を6日間かけて学習させた後に取り除き、足場があった付近をどれだけ探し回るかを測定する試験になります。
SAMP8マウスにジャワしょうがエキスを含む餌を28日間摂取(バングレンとして10mg/kg/day)させてから、モリス水迷路試験で6日間のトレーニング期間を設けた後にプローブテストを実施した結果、ジャワしょうがエキスの摂取により、学習・記憶障害促進マウスであるSAMP8の学習能力が正常老化マウス(SAMR1)と同程度まで改善しました。
またこのモリス水迷路試験に用いたマウスの海馬を見てみると、ジャワしょうがエキスを含む餌を食べていたグループは新生した脳神経細胞数が有意に増加していました。
モリス水迷路試験の様子を含めた動画をYou TubeにUPしていますので、一度ご覧ください。ナレーションは英語ですが、字幕で日本語を選択することができます。
6日目のマウスの泳いだ軌跡とそれに要した時間の差を見ると、ジャワしょうがエキスの効果がよくわかります。
マウスなどの実験動物を用いた研究で、ジャワしょうがにはニューロンを新生させる効果があることが明らかになりましたので、次のステップとしてヒトでの効果を調べました。
対象者は健常人と認知症の間の状態とされる軽度認知障害(mild cognitive impairment :MCI)の方をMoca-Jで選抜しました。
Moca-Jとは認知機能検査方法のひとつで、MCIの方をスクリーニングする検査になります。
視空間・遂行機能、命名、記憶、注意力、復唱、語想起、抽象概念、遅延再生、見当識の項目で構成されています。
15名の被験者(男女76.0±8.4歳)から26点以下(カットオフ値)の7名のMCIの方を選抜し、ジャワしょうがエキス粉末510mg/日(バングレンで30㎎/日)を朝食後と夕食後の2回に分けて12週間摂取するオープン試験を実施しました。
摂取前後でMoca-Jの変化を確認したところ、ジャワしょうがエキスの摂取により4週間で総合得点および「記憶/遅延再生」領域が有意に改善し、12週間後には「注意」領域も有意に改善し、総合得点は22.4点→26.0点と健常人のレベルまで改善しました。
1日2個の中津からあげ「ワスレナイから」で、認知症改善が期待され、ひいては、「すべての人に健康と福祉を」というSDGsの目標達成への貢献も期待されます。